チーズ四節〜夏〜

 

 

それは、一年を四節という四つの季節で、

“チーズとともに感じる”という事。

 

世界各国では四季のある国は数多くありますが、

 

私たち”日本人”ほど四季を感じながら

生活している民族はいないのではないでしょうか?

 

チーズはお腹だけではなく、

気持ちも満たしてくれる食べ物のひとつ。

 

ご家庭で、少しでもチーズ料理を楽しんでいただけるように、

 

GoldenCheese総料理長 原が監修したレシピも一緒にご紹介してきます。

 


 

今回は夏に因んで、シャウルスという

白カビチーズをご紹介していきます!

 

コチラは、シャンパーニュ地方で作られるチーズなので

シャンパンとの相性は文句なしです。

 

夏の暑い日に、

キリっと冷えたシャンパンは

喉越しがたまらない

逸品ですよね!!

 

そもそも、白カビと聞くとカマンベールチーズがあまりにも有名ですが、

カマンベールチーズに比べ背が高く、

白カビの中でもインパクトがあるチーズです。

シャウルスは作り方が他の白カビチーズと変わっています。

その工程では酸凝固というんですが、

この作り方をすることによってカマンベールのようなもっちりとした食感ではなく、

繊細でほろほろっと口の中で溶けていくような食感を楽しめるチーズになります。

皮にも風味があり、生地もさっぱりした部分と“とろっと”した部分があって、複雑味があるチーズです。

そういった味わいも含めて、

手間暇かけて創り出される、シャンパンのクリーミーさや

複雑さとよく合うんですよね。

何よりもシャウルス自体は熟成度合いによって

味わいが変わってくるので楽しいんですよ!

 


 

『熟成するとどのように変化するんですか?』

と気になるところですよね?

熟成が進むにつれて、表皮が茶色っぽくなってきて、

生地の芯の部分もさらにとろっとし始めるのです。

香りに関しては、きのこのような風味を感じられ、

味わいもだんだんと塩気が強くなっていきます♪

 

なので、熟成してきたシャウルスは

これまた意外にも、、

<<調味料>>としてお料理に使うのもおすすめなんです。

どんな感じかは、実際に触れてみて、

ぷよぷよとした感触をしていたら

熟成が進んでいる証拠です!!


 

そんな熟成違いで楽しめる

シャウルスのアレンジメニューを

少し覗いてみましょう!!

 

まず、若めのフレッシュなシャウルスのお楽しみ方からご紹介します。

爽やかに夏らしくということで、

旬のメロンをくり抜いて添えました。

シャウルスの塩味やミルク感

皮の風味とメロンの程よい甘さがよく合うんです。

互いに主張ばかりせず、

どことなく“生ハムメロン”のような甘じょっぱさが

クセになる味わいに仕上がります。

 

シャウルスの塩味とメロンが合うんです。

 

そして、食卓に添えていただけるなら、ぜひシャンパンを!!

フレッシュでフルーティーな味わいを引き立ててくれます。

メロン自体は若いと苦味が出ちゃうかなと思うので、

できることならば、、、

 

選ぶのは完熟したものが私は良いと思います。


『じゃ、熟成したシャウルスはどう楽しむのがいいの!?』

って気になりますよね?

シャウルスは、、

熟成が次第に進むにつれて塩味が強くなっていくチーズなので、

先にも出したように、

熟成してきたサイン(ぷよぷよの感触)に気付いたら

ぜひ、

<<調味料の一枠>>として、

ソースでアレンジしてみてください!!

 

 

今回はシャウルスの熟成段階に感じられる、

『きのこの風味』とマリアージュするように、

きのこをチョイスしました。

正直、種類はどんなきのこでも良いんですが、

何種類か煮て、塩コショウをしてミキサーにかけてきのこペーストを作ります。

きのこの食感を楽しみたい方は、

もちろんペーストにしなくても、OKです!!

 

 

私個人は基本ゴロっとした食感を楽しみたいので、

今回はありのままに!!

 

 

そして、生クリームとシャウルスの中身を火にかけてゆっくりと溶かし、

最後に皮も刻んで入れるのがポイントです。

シャウルスの皮の歯ごたえが楽しめて、これまた美味しんです!!

熟成が進んだシャウルスは塩気が強いので、

最後に塩コショウなどで味を整えなくて大丈夫です!!

(もちろん味は好みによるので、一度味見はしてくださいね♪)

 

 

今回は、“カリッと焼いた鶏肉”にかけましたが、

“白身魚や野菜のグリル”なんかでも美味しいと思います。

ソースにするだけで、いろんなアレンジでお料理が楽しめちゃいます。

 

実はこれも、シャンパンの複雑さとよくマリアージュします。

リッチで芳醇な感じを引き立てさせていますね。

実は、生クリームを入れたのがポイントで、
熟成して塩気が強くなったシャウルスのとげとげしさが和らぎます。

なので、シャウルスを購入して、最後のほうに余ってしまった場合、

こういったソースにアレンジして楽しんでもらいたいと私は思います!

このように熟成違いでアレンジを変えられるので、

1つのチーズでいろんな表情や味わいが楽しめます!

 

どちらもシャンパンとよく合うアレンジメニューなので、

やっぱりこれから到来する、夏の暑い日に

キンキンに冷えたシャンパンのとともに、ぜひお勧めしたいです!!

 

 

 

ぜひ、この2022夏は

<<シャウルス×シャンパン>>

この新たな出会いをお楽しみください。